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建築

2010年、ルイ13世の時代に建てられたチャペルの両側にあるラエネック病院本館の改修工事が始まりました。敷地内の雰囲気や保護区域に合わせて17,000 m㎡以上の空間が修復および改装され、創造性を育む現代的なワークスペースが完成しました。

Laennec 40 rue de sèvres

「建物に関する文書がほとんど残っていないことを考えると、奥ゆかしく静かにたたずむ、重厚感のある建築物を理解し、修復プロジェクトをできる限り正確に策定する唯一の方法は、既存の要素を綿密に調査し、最も貴重かつ捉えがたい手掛かりを見つけ出すことでした。」

ベンジャミン・モートン
フランスの歴史的建造物を手掛けるチーフ・アーキテクト

 

 

改修工事には、何ヶ月もの時間と骨の折れるような作業を要しました。10年間の調査と3年間の改修工事によって、従来の常識を覆す意外な歴史が明らかになりました。当時の正面、周辺のギャラリー、荘厳な丸天井のある部屋が次々とよみがえり、古典派時代の建築物によく見ら、「パリの石」として知られるルテシアン石灰岩の美しい色合いと高い純度が再現されています。

狭い階段に新鮮な空気をもたらす古い木枠のついた窓や、屋根裏の垂木を支えていたと思われる立派な鉄製フックなど、多くの貴重な遺産が見つかりました。

 

こうした改修工事の末、美しいハーモニーを奏でる空間が出来上がりました。建物の構造が、フィリップ・ラギャンが手掛けた見事な庭園が織り成す対称性とシンプルさに見事に調和しています。