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2025年10月06日
フランスの彫刻家・アーティスト、イングリッド・ドナとの最新コラボレーションは、ジノリ1735が受け継ぐ芸術性とクラフツマンシップへの敬意を体現しています。
ジノリ1735は、300年以上にわたりイタリアの卓越性を象徴してきました。その物語は、フィレンツェ近郊のドッチァという町から始まります。「白い金」に魅せられたカルロ・アンドレア・ジノリ侯爵は、生涯をかけて理想の磁器を追求。1735年、白磁に特化した唯一無二の工房を創設しました。その磁器は、強度・透明感・繊細さにおいて高く評価され、やがてジノリ1735は、彫刻的な陶磁器と手描きの意匠で名を馳せ、イタリアのラグジュアリーと創造性の象徴へと進化していきました。
現在も、ジノリ1735の製造拠点であるマニファットゥーラでは、300年前と変わらぬ手法で磁器が生み出されています。成形、乾燥、施釉、焼成、絵付け——ひとつの作品が完成するまでに、5人の職人の手を経て、6〜8時間の作業と8日以上の工程を要します。
ラグジュアリーテーブルウェアの世界において、ジノリ1735は芸術との深い結びつきで際立っています。これまで数々の著名なアーティストがアーティスティック・ディレクターとして参画し、それぞれの視点からジノリの美学を再解釈してきました。
1923年から1933年にかけては、イタリアの巨匠ジオ・ポンティが「カテーネ」や「ラビリント」など幾何学的なコレクションを創出し、20世紀イタリアデザインの金字塔を築きました
1946年から1970年には、ポンティの薫陶を受けたジョヴァンニ・ガリボルディが、マニファットゥーラの芸術性をより機能的かつエレガントな次元へと昇華。彼の代表作「コロンナ」は、1950年代モダニズムを象徴するスタッカブルなデザインで、1954年にはコンパッソ・ドーロ賞を受賞。2024年には、パステルカラーで再解釈された「ディーヴァ」として再登場しました。
2021年には、フランスのオークションハウス「ピアサ」のCEOでありオークショニアでもあるフレデリック・シャンブルのキュレーションによる「Reborn」プロジェクトを皮切りに、ジノリ アルテが始動。伝統技術と現代アートの融合を通じて、創造の可能性を広げています。
今回のコラボレーションでは、フランスの彫刻家・デザイナーであるイングリッド・ドナを迎え、ジノリ アルテの新章が幕を開けました。彼女の芸術的ビジョンとマニファットゥーラの職人技が響き合い、彫刻的なアートと現代のコレクティブル・デザインが融合した、唯一無二のテーブルウェアコレクションが誕生しました。
ドナは、温もりと素材の力強さ、そして空間全体を捉える包括的な視点を持つ作品で知られています。ブロンズのスカリフィケーション(刻み模様)や象徴的なモチーフなど、伝統技法を用いた彼女の表現は、今回、ブロンズや木材、羊皮紙、布地といった素材ではなく、アイボリー・ホワイトの磁器「Maya」シリーズに新たな命を吹き込みました。
各モチーフは、彼女の芸術的なアクションを、マニファットゥーラが巧みに解釈・具現化したもの。彫刻的なプレート(フラット、スープ、デザート、ブレッドの5サイズ)に加え、クリスタルのワイングラス、磨き上げられたシルバーのカトラリー、ブロンズのアクセサリーが揃います。
この特別なコレクションは、ミラノ、フィレンツェ、パリのジノリ1735旗艦店にて受注を承っています。ジノリの伝統的なクラフツマンシップと、現代アーティストの革新的なビジョンが交差することで、アートとデザインの新たな地平を切り拓いています。