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ケリング・グループ
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2026年2月13日
ケリングはこの10年近く、現代中国を代表するアーティストとの協働を通じて春節を祝ってきました。季節の挨拶を超えて、文化的対話を育む創造の場として広がってきたこの取り組みは、伝統を称えると同時に、未来のアートシーンを形づくる才能に光を当てるものです。
2026年の春節に際し、ケリングは北京を拠点とするアーティスト、ウェン・ナー(文那)を迎えました。清華大学美術学院で学び、多彩な表現で知られる彼女の参加は、現代の創造を通じて中国文化の豊かさを称える長年の取り組みに彼女ならではの新たな視点をもたらします。
この取り組みは、女性アーティストの活躍を支えるという理念にも根ざしています。2019年以降、ほぼ毎年女性作家が参加しており、文化・芸術分野における女性の創造性を称える「ウーマン・イン・モーション」プログラムとも深く呼応しています。
ウェン・ナーもその一人です。大規模な壁画や彫刻、インスタレーションで知られる彼女は、現代的なモチーフと伝統文化を自在に行き来し、鮮やかな没入型のビジュアル言語を確立しています。2026年の午年を記念して制作された本作では、ケリングが掲げる“Creativity is our Legacy”(受け継がれていく創造性)を、彼女らしいアプローチで表現しています。
“ケリングは、創造性には文化的対話を育む力があると信じています。春節アーティスト・プログラムは、中国の芸術遺産を祝うとともに、創造的な交流をつなぐ架け橋でもあります”
「Clouds Burst Apart, Fortune Gallops In(雲ひらけ、福駆ける)」と題された本作には、光と動きが満ちています。軽やかな筆致と鮮やかな色彩が重なり、画面は脈動するように生き生きと立ち上がります。雲が割れて太陽が姿を見せ、駿馬が勢いよく駆け抜ける場面に続き、燕が空を切り、走馬灯の灯りが地平を照らします。金元宝、桃の花、瓢箪、羽扇といった吉祥のモチーフも散りばめられ、繁栄や生命力、そして幸運への願いがやさしく込められています。
とはいえ、ウェン・ナーの作品は伝統的な春節の図案をそのままなぞるものではありません。彼女にとって春節は、内側に立ち返り、心のエネルギーが再び息づく時間でもあるのです。
彼女の考え方は、この取り組みが当初から大切にしてきた、慣れ親しんだものと新しい表現をつないでいくという精神とも通じています。ウェン・ナーの作品は、干支や伝統技法に新たな視点をもたらしてきた歴代アーティストの流れに、鮮やかに加わる存在です。
ケリングの中国人アーティストとの協働は、2019年にシュー・ビン(徐冰)を迎えたことから始まりました。英語の単語を漢字一字のように構成する「英語四角字書法」を用いた作品は、中国とラテン文字文化をつなぐ彼の代表的表現で、文化的対話と実験精神を核とする本プログラムの方向性を示しました。
その後も、伝統的手法に現代的な遊び心を注ぎ込むアーティストたちと歩みを進めてきました。2020年(子年)は切り絵作家のウェン・チウウェン(温秋雯)が希望を描き、2022年(寅年)には書家のシュー・ジン(徐競)が力強い筆致で吉祥を表現しました。
取り組みはやがて、春節の象徴を手がかりに、自然や想像力、そして内面世界へと広がる問いを結びつける方向へと進んでいきました。2023年(卯年)には、ポン・ウェイ(彭薇)が、風景とアニメーションを重ね合わせたインタラクティブ作品 That Year(《那一年》)で、生物多様性や人と自然の調和を描きました。2024年(辰年)には、チェン・クー(陳可)が、子どもと船型の“非伝統的な龍”が出会う物語を描いた油彩作品Dragon Boat(《龙船》)で、想像力と希望を軽やかに映し出しました。
2025年(巳年)には、中央美術学院で学んだジャン・ミャオ(姜淼)が参加しました。シリーズ Taoist Trinity and the Self に連なる新作では、20層を超えるアクリルの色面を彫り起こし、渦のようにうねる紫の構成で、生命の循環や再生、そしてエネルギーを呼び起こします。新年の象徴的なリセットが、個人と宇宙という二つのリズムにどのように響くのかを見つめ、その関わりをさらに掘り下げる試みでもあります。
毎年のコラボレーションは、作品という枠を越えて広がり続けています。今年も例外ではありません。「雲ひらけ、福駆ける」はデジタルキャンペーンの中心となり、WeChatミニプログラムを通じて、スマートフォン用壁紙やデジタル紅包(お年玉袋)、デジタルグリーティングカードを制作できる体験へと広がっています。
この取り組みは「ウーマン・イン・モーション」の公式WeChatへと広がり、同アカウントは中国の女性アーティストのための拠点として機能しています。これまでに100件を超えるアーティストのインタビューを掲載し、ウェン・ナー、ジャン・ミャオ、チェン・クー、ポン・ウェイをはじめ、彼女たちの物語や創作の歩み、そしてその思索を丁寧に伝え、毎年の作品の背後にある声をいっそう響かせてきました。
この7年間、ケリングの春節キャンペーンは、伝統を敬いながら、新しい物語と視点をひらく文化交流の柱となってきました。
伝統と革新のあいだを軽やかに往来する姿勢こそ、ケリングの精神そのもの。ウェン・ナーが語るように、創造性は世代を超えて受け継がれていく力であり、それは未来へ向かって常に動き続けています。