クラフトは私たちの言語:ボッテガ・ヴェネタ、イントレチャート誕生50周年を祝して

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    2025年10月08日

    クラフトは私たちの言語:ボッテガ・ヴェネタ、イントレチャート誕生50周年を祝して

    レザーの編み込み「イントレチャート」の不朽のレガシーをたたえるキャンペーン「Craft is Our Language(クラフトは私たちの言語)」は、ボッテガ・ヴェネタのイタリアンヘリテージと卓越したクラフツマンシップに敬意を表するものです。ジャック・デイヴィソンによる撮影、レニオ・カクレアによる振付のもと、本キャンペーンでは、ボッテガ・ヴェネタの手仕事の美しさに加え、手の動きが持つ普遍的な言語としての美をたたえています。

    ブランドロゴが過剰に強調される現代において、ボッテガ・ヴェネタはロゴではなく、その卓越した品質と控えめなエレガンスによって認識されるブランドとして存在感を放ちます。1975年に初めて登場したイントレチャートは、すべて職人の手で仕上げられています。ダイナミックな斜めのデザインと完璧な幾何学的バランスを備えたこの技法は、ブランドの本質的な理念とコードである柔らかさ、動き、革新性を凝縮した、触覚的かつ視覚的なシグネチャーとなっています。1980年の映画『アメリカン・ジゴロ』でローレン・ハットンがイントレチャートのクラッチを手に登場したことで、その象徴性は確立され、ブランドとともにスタイルと文化的意義の象徴となりました。

    クラフトは、常に動いている

    長年にわたり、イントレチャートの独自のサヴォアフェールは、ボッテガ・ヴェネタの職人たちの間で世代を超えて受け継がれてきました。この技法は時代を超え、常に進化し続けるクラフトとして、新たな形状、色彩、構造、そして美意識へと絶えず再解釈され続けています。先月開催されたルイーズ・トロッターによるボッテガ・ヴェネタでの初のコレクション発表では、イントレチャートの原点となるプロポーションへの回帰とともに、質感と立体感における革新的な表現が披露されました。ショーには、映画『アメリカン・ジゴロ』で初めて手にしたアイコニックなバッグ「ローレン」を携えたローレン・ハットンも来場しました。

     

     

     

    つながり、対話、交流の力強い表現

    イントレチャートは、単なる編み込みの技法にとどまらず、統合やつながりの象徴として、ブランドが大切にする協働の精神を体現しています。

     

     

    「ボッテガ(工房)」という理念は、人、アイデア、技術が交差する場を意味し、編み込まれた一筋一筋のレザーが結びつき、より強く、より意味深く、そして永続的な価値を生み出します。この哲学を視覚的な物語とし表現したのが、5月に公開されたキャンペーン「Craft is Our Language」です。イントレチャートの手仕事と、創造・伝達・共感を可能にする手のジェスチャーの力をたたえています。静止画と映像の両方を通じて、ボッテガ・ヴェネタの職人たちは、ゼイディー・スミス、ジュリアン・ムーア、タイラー・オコンマらとともに、動き、意志、触感によって築かれる普遍的な言語を探求しています。レザーを編むこと、作品を形づくること、思考を表現すること——それぞれのジェスチャーが、世代や文化、文脈を超えて共有される語彙の一部となるのです。

    ジェスチャーの言語は、世界共通である

    ボッテガ・ヴェネタがイタリアの芸術家や思想家との関わりを継続する中で、本キャンペーンは、ミラノ出身のアーティスト兼デザイナーであるブルーノ・ムナーリと、1963年に出版されたユニークな彼の著作『Supplemento al Dizionario Italiano(イタリア語辞典の補足)』にオマージュを捧げています。ムナーリはこの書籍および自身の作品を通じて、手の動きの相互作用が物語を紡ぎ、つながりを生み出す様子を探求しています。「Craft is Our Language」キャンペーンはこの発想をもとに、そのコンセプトとモノクロの美学の両面に取り入れています。

    「Craft is Our Language」は、ボッテガ・ヴェネタに息づく創造的なビジョン、控えめな美意識に基づくラグジュアリーへのこだわり、そしてクラフトを真のシグネチャーとする姿勢を改めて示すものです。キャンペーンの第1章に続き、9月には第2章が公開され、新たに10名のアイコンが参加しジェスチャーという普遍的な言語をさらに探求しました。これにあわせて、2004年スプリングコレクションで初登場したイントレチャートをまとったアーカイブデザインを再解釈したバッグ「カンパーナ」が発表されました。ゆとりのある、ライニングをあえて省いたインテリアに、完璧に編み込まれたレザーが際立つこのトートバッグは、イントレチャートの進化の象徴です。またキャンペーンブックが刊行され、イントレチャートに関するエッセイに加え、ブルーノ・ムナーリおよびボッテガ・ヴェネタ創設者の一人であるレンツォ・ゼンジアーロの紹介が収録されています。

    これらの出版物、新たなビジュアル、そしてイントレチャートデザインのアーカイブの再解釈が一体となり、過去と現在、クラフトとクリエイティビティの間に継続的な対話を生み出しています。

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