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2025年9月11日
2025年2月のリニューアルオープン以来、サンローラン リヴ・ドロワは、そのユニークなコンセプトをさらに進化させてきました。文化的プラットフォームとライフスタイル空間を融合させたこの唯一無二の店舗は、メゾンが掲げる創造性へのこだわりを体現しています。
7月には、パリのサンローラン リヴ・ドロワ ブティック1階にて、イタリアのアヴァンギャルドアーティスト、フランチェスコ・クレメンテの絵画が展示されました。彼は、サンローランのクリエイティブ・ディレクターであるアンソニー・ヴァカレロの依頼により、ブランドの2025年サマーキャンペーンでポートレートシリーズを制作したアーティストです。独自の世界観を持つアーティストとの協働を通じて、サンローラン リヴ・ドロワはファッション、アート、カルチャー、デザイン、ライフスタイルをつなぐ独自の拠点となっています。9月11日よりスタートするティオナ・ネッキア・マクロッデンによる次回の展覧会を前に、この空間の唯一無二のコンセプトについて知っておくべき5つのことをご紹介します。
サンローラン リヴ・ドロワ パリは、象徴的な立地にあります。サントノレ通りと29ジュイエ通りの角、パリ1区のこの場所は、1997年から2017年にかけて、伝説的なコンセプトストア「コレット」がファッションの歴史を刻んだ場所でもあります。2019年のオープンを経て、サンローラン リヴ・ドロワ パリは大規模な改装を行い、2025年2月にリニューアルオープンしました。アンソニー・ヴァカレロがすべてのキュレーションを手がけ、その名称は、ラグジュアリーをより身近にしたライン「リヴ・ゴーシュ」への遊び心あるオマージュとして名付けられました。ファッションを超えて、多彩なコラボレーションや文化的取り組みを通じて、芸術的表現を体感できる空間を提供しています。サンローランの世界観を体現する特別なアイテムのセレクションに加え、アートとの結びつきを示す没入型の展示やイベントも開催。イベントは一般にも広く開かれており、来訪者はストアを回遊しながら、展示作品や豊富なアートブックを楽しみ、空間全体に漂う特別な世界観を味わうことができます。
サンローランのウィメンズ&メンズのプレタポルテやアクセサリーに加え、リヴ・ドロワでは、ブランドのロゴ入りアパレルやアクセサリー、小物など、希少価値の高いライフスタイルピースをキュレーションしています。さらに、フランスの名門ブランドと協業し、ライフスタイル全般にわたるユニークなアイテムを展開しています。バカラのクリスタルグラス、エス・テー・デュポンの純銀製ライター、オピネルのゴールドのポケットナイフ、セント・ジェームスの伝統的なウールニットなど、多彩なコレクションが揃います。これらのセレクションはすべてアンソニー・ヴァカレロによってキュレーションされており、手に取りやすいアイテムであっても、メゾンのクリエイティブビジョンと一貫した美意識が貫かれています。
店内空間は、木、コンクリート、金属が組み合わされ、洗練されたモダンなスペースを構築しています。新たに生まれ変わったサンローラン リヴ・ドロワ パリの空間は、1980年代にアメリカのミニマリストアーティスト、ドナルド・ジャッドが設立したDonald Judd Furnitureによって構想されました。ジャッドとヴァカレロによるコラボレーションのもと、空間全体にはジャッドによるアイコニックなデザイン家具が配されています。スチールや「トラフィックホワイト」アルミニウム仕上げの特注家具も、チェアやテーブル、デスク、ベッドなど15点のデザインとともに、ストア限定で購入可能です。この建築的な要素は、ストアの唯一無二の美学を形作ると同時に、サンローランがデザインの世界にも情熱を注いでいることの現れです。
サンローラン リヴ・ドロワ パリの地下へ降りると、まったく異なる体験が待っています。ロサンゼルス以外では初となる「Sushi Park」の常設店舗が登場。卓越したおまかせで知られるこの伝説的なダイニングは、アンソニー・ヴァカレロとその親しい人々に愛される名店で、旬の日本料理を丁寧に仕立てた親密な体験を提供します。サンローランがファインダイニングに挑戦するのはこれが初めてで、この洗練されたレストランは、訪れる価値のある特別な空間として位置づけられています。一般にも開放されており、29ジュイエ通りの目立たないエントランスから来店可能です。
リヴ・ドロワの世界は、パリにもうひとつ拠点を持ちます。それが、7区グルネル通りにあるサンローラン バビロンです。サンローランが暮らし、創作活動を行ったセーヴル=バビロン地区へのオマージュとして名付けられたこの文化拠点兼書店は、アート、カルチャー、新たな表現方法に特化し、主に書籍、音楽、写真を中心に据えています。独自の文化イベントプログラムも展開しており、9月3日から28日までは、物語性のあるドキュメンタリーやポートレート写真を得意とするアーティスト、ダニ・ターブランシュの作品を紹介します。さらに、このリヴ・ドロワのコンセプトはロサンゼルスにも拠点を構えており、ロデオドライブに位置する店舗では、カリフォルニアの自由なエネルギーと、メゾンのシグネチャーであるフレンチの洗練を融合させています。