サステナビリティ
2021年9月3日

ケリングとコンサベーション・インターナショナルが 「自然再生基金」の第一期助成先/助成金受給団体を発表

本日、ケリングとコンサベーション・インターナショナルは、2021年1月に設立された「自然再生基金 (Regenerative Fund for Nature)」の第1期助成先7団体を発表しました。

今回の助成は、ラグジュアリー およびファッション業界のコットン、ウール、カシミア、レザーのサプライチェーンにおいて、100万ヘクタール の土地を環境再生型農業に移行させるための有望かつ革新的なプロジェクトに重点を置いています。


リーダーシップ・カウンシルのメンバーを務めるリカルド・ベッリーニ(クロエCEO)、ブルーノ・ダヴィッド(フラ ンス国立自然史博物館館長)、マリー=クレール・ダヴー(ケリングCSO)、M. サンジャヤン(コンサベー ション・インターナショナルCEO)、キャサリン・タン(ルマー・ファンデーション ディレクター)、アレクサンドラ・ パルト(ロレアル エグゼクティブ・バイスプレジデント)、ショーン・ド・クリーン(世界経済フォーラム、フードシス テム・持続可能な開発に関するエグゼクティブ・コミッティのメンバー)の各氏による助言のもと、基金のテクニ カルアドバイザリーボードの選考委員会による助成金申請書の厳正な選考を経て、「自然再生基金」の 第1期助成先が決定しました。申請書は、基金の目的との整合性、主要な環境関連指標、環境再生型プロ グラムの規模拡大の機会、大きな変革をもたらすゲームチェンジャーとしての可能性に基づき評価されました。 科学的な分析により、重点を置くべき主な活動地域があらかじめ特定されており、ラグジュアリーおよびファッ ションのサプライチェーンを通じて気候、自然、そして人々の暮らしに前向きな成果をもたらし、貢献する機会 を最適化しています。初回の公募では17カ国から76件の応募があり、最終的に南米、中央アジア、インド、 ヨーロッパ、アフリカの7つの地域で助成先が選ばれました。


ケリングのチーフ・サステナビリティ・オフィサー兼渉外担当責任者、マリー=クレール・ダヴーは次のように 語っています。「自然再生基金が展開する次の段階は、2025年までに生物多様性にネット・ポジティブなイン パクトを与えるというケリングの目標を達成するために不可欠です。この基金には大きな反響があり、環境 再生型農業を世界中に広げていく意欲と機会の両方を備えた大変すばらしい提案の中から第1期の助成先 が選ばれました。私たちは、ラグジュアリーおよびファッションのサプライチェーンにおける生物多様性の回復 に与えるプラスの影響を最大化するプロジェクトをさらに支援するため、基金を拡大する方法を模索して います」
この基金の第1期助成先は、スチュワードシップの改善を必要としている極めて重要な地域で活動を展開 しており、多様で大きな影響力を持つポートフォリオを形成しています。今回はまず、84万ヘクタール分の 土地について環境再生型アプローチへの移行を支援し、小規模および大規模な農業システムに従事する 6万人の人々に直接恩恵をもたらしていきます。助成先は以下の通りです。

 

The Good Growth Company(GGC):生態系科学と地域社会のパートナーシップを組み合わせたツール キットを開発し、サステナブルなサプライチェーンとサステナブルな放牧方法を構築するための新しい アプローチを支援しています。このプロジェクトは、
モンゴルのカシミアヤギ牧畜業者とのパートナーシップの 下、34万2,000ヘクタールの土地を対象としています。

 

Organic Cotton Accelerator(OCA):OCAのモデルは、従来型の農法を用いている綿花農家を環境再生 型農業に移行させるとともに、インドの有機栽培農家が環境再生型の農法を最大限に導入することを目的と しています。OCAのモデルの重要なポイントは、的を絞った助成によって、農地の変化がもたらすリスクを 軽減している点です。このプロジェクトには5万人の零細農家が参加しており、その面積は5万3,500ヘク タールに及びます。

 

Fundación Solidaridad Latinoamericana:アルゼンチンのグラン・チャコ・バイオームにおいて、クレ オール人や先住民族の零細農家と協力しながら、放牧地のサステナブルな管理を改善するとともに、原生林 や在来種の植生を修復しています。このプロジェクトは12万ヘクタールの土地を対象とし、零細農家250軒 の生活改善を目的としています。

 

Fundación Global Nature:スペインのヤギ飼いと協力し、伝統的な放牧システムの復活と1万7,000ヘク タールに及ぶ土地の環境再生に取り組んでいます。プログラムはまず、湿地を含め生物多様性の価値が 高く、環境の修復と保全が極めて重要な3つの地域に重点を置いて進めます。このプロジェクトでは生産者 が包括的な計画に基づく放牧を実践し、また生物多様性の測定ツールを利用できるよう支援します。さらに、 このプロジェクトが支援するマイクログラント(少額助成)プログラムを通じて、特に脆弱な立場にある農家に 直接資金を提供します。

 

Wildlife Conservation Society(WCS)およびThe Wildlife-Friendly Enterprise Network(WFEN): このプロジェクトは、環境再生型放牧や包括的な管理アプローチが持つ力を野生動物に配慮した実践方法と 融合させることで、パタゴニアの羊毛生産と野生動物との共存を実現します。プロジェクトは多数の農場を 対象としており、合計30万ヘクタールの土地をカバーしています。

 

Epiterre:このプロジェクトは、植物の多様性を高めることで生態系と社会にプラスの成果をもたらすことを 目的としています。フランス南西部の200ヘクタールの広大な牧草地をベースとする生態系を対象としており、 生態系サービスに対する支払いに関して、小規模生産者に直接支払うという画期的な仕組みが設けられて います。

 

Conservation South Africa:このプロジェクトは、約280人が加入する9つの共同放牧組合が、環境再生 型農業を実践できるようにすることを目的としています。対象となるのは、かけがえのない生物多様性を 擁するマロティ=ドラケンスバーグ山脈の1万1,000ヘクタールの土地です。このプロジェクトでは、重要な 生物多様性の修復と保護、全体的な生態系の機能の向上、そして南アフリカの羊毛産業への市場アクセス の改善を通じた生計手段を得る機会の拡大を目指します。また、羊毛生産の可能性のある羊を主に飼って いるにもかかわらず、協会や研修、競売に参加する機会が少ない女性のエンパワーメントにも焦点を当てて います。


コンサベーション・インターナショナルのCEOであるM.サンジャヤン博士は次のように語っています。 「地球規模の変化は、常に地域レベルから始まります。ゆえに私たちは、ケリングとともに、自然再生基金の下で四大陸の草の根活動を支援できることを非常に嬉しく思います。私たちは、持続可能、そしてネイチャーポジティブな未来への道には、先住民や地域コミュニティが必ず含まれていなければならないことを知って います。そのため、この基金が次の段階に移行する際には、進捗状況をケリングと共に継続的にモニタ リングし、これらの取り組み
が環境、そして同じく重要な地域コミュニティの生活に、測定可能な成果をもたら していることを確認します」


自然再生基金の第一期助成先に関する詳細はこちらをご覧ください。


また、自然再生基金については、こちらをご覧ください。

 

ケリングについて
ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー、ウォッチ製品を扱うメゾン、およびケリングアイウエアを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループです。傘下のブランドはグッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、ドド、キーリン、ユリス・ナルダン、ジラール・ペルゴ。戦略の中心にクリエイティビティ(創造性)を掲げるケリングは、サステナブルで責任のある方法により未来のラグジュアリーを築きながら、各ブランドがそれぞれの創造性を自由に表現することを可能にしています。このような信念が「イマジネーションをその先へ」(“Empowering Imagination”)というケリングのシグネチャーに込められています。また、2020年には131億ユーロの売上高を達成し、グループ社員の数は38,000人超に上ります。
コンサベーション・インターナショナルについて
コンサベーション・インターナショナルは、環境再生型農業が人々、自然、気候など地球規模の課題に対する解決法である新たな時代を推進します。科学、現場でのプログラム、企業との連携や政府の関与などを一体化させることにより、環境再生型農業のための共通のビジョンを掲げてステークホルダーを調整し、公約の実現に向けた動機を与え、実際にこれを果たすための複数のステークホルダーによる協業を推進します。
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