ケリング・グループ
2019年7月5日

第一回「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー賞の受賞者スーザン・マイゼラスが アルル古代劇場で、写真家としての人生を語りました。

2019 年 7 月 2 日、50 周年を迎えたアルル国際写真フェスティバルで、ケリングおよび実行委員会 は「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー賞を写真家スーザン・マイゼラスに授与しました。授賞式 のスピーチで、マイゼラスは 2,000 人を超える聴衆を前に、自身のキャリア、様々な活動へのコミットメ ント、そして写真家人生における女性の意味について語りました。

2019 年 7 月 2 日、50 周年を迎えたアルル国際写真フェスティバルで、ケリングおよび実行委員会 は「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー賞を写真家スーザン・マイゼラスに授与しました。授賞式 のスピーチで、マイゼラスは 2,000 人を超える聴衆を前に、自身のキャリア、様々な活動へのコミットメ ント、そして写真家人生における女性の意味について語りました。

 

スーザン・マイゼラスが最初に紹介したのは、現在アルルのエスパス・ヴァン・ゴッホで開催されて いる『Un retouched Women』展にてアビゲイル・ヘイマンやイヴ・アーノルドの作品とともに展示さ れている、自身の代表作『Carnival Strippers』(1976 年)。「これはフェミニスト議論全盛期の作 品です。女性が男性を魅了するために肉体を使う是非、やむを得ず自身の肉体を用いる立場に ある性従事者は解放されているのか否かといった議論の中、女性は行ったり来たりを繰り返しながら刹 那的に生きていました。いかにして撮影対象の女性たちと関係を構築しようか考え、親しくなってからは 写真から彼女たちの声が聞こえるような作品にしたいと感じました」。

 

数年間にわたるニカラグアやクルディスタンでの戦場記録活動の話を終えると、サンフランシスコでドメ スティック・バイオレンスの被害者になった女性たちを対象にしたプロジェクト、「アーカイブス・オブ・アビ ューズ」へと話を続けました。「警察の後について、ホテルや様々な場所に行き、記録写真の撮影をし ました。警察官の隣に座り、デスクの上に山積みになっている報告書のファイルを見ているうちに、こう

 

いった写真こそが私が撮りたかったものだと気が付きました。証拠写真は既に揃っていて、証言を集め ているところでした。ファイルの一つ一つにそれぞれの人生がありました。そこで警察と協力してコラージ ュをつくることにしました。このコラージュは当時問題になっていたドメスティック・バイオレンスおよびサン フランシスコ初となる緊急ホットラインの啓発キャンペーンに使用されました」。

 

次に語ったのは、イングランド北部にあるドメスティック・バイオレンス被害女性のためのシェルターで開 いた写真とデッサンのワークショップについて。被害者女性一人一人に長時間にわたるインタビューをし ながら、それぞれの部屋と撮影、『A Room of Their Own』というプロジェクトにおさめました。「一人一人 事情は異なりますが、シェルターに来ることになった経緯だけでなく、次のステップに進む決意や新しい 人生を歩む覚悟について話してくれたことが印象的でした。彼女たちの部屋は鏡のように内面を映し出 す、肖像画なのだと感じました。施設の無機質な部屋をどうにか自分なりの空間に作り上げる。がらんど うの部屋を見て、目に映るまま持ち物が少ないんだなと思うこともあれば、逆にここでの滞在が長くなら ないようにしているんだなと感じることもあるでしょう。撮影をする際の遵守事項はシェルターの場所を言 わないこと。彼女たちを守るために、居場所を知られないようにしなければなりませんでした」。

 

マイゼラスは最新プロジェクトの『Eyes Wide Open』で話を締めくくりました。『Eyes Wide Open』は非常に 難しいプロジェクトです。なぜなら目だけでなく心の目も開かなくてはならないからです。仕事をする上で 常に自分に言い聞かせているのは、目を見開き続け、話を聞き続けられるか。秘密にしていることや禁 止されていることを表沙汰にできるかどうか。正解はいまだに分かりません。そういった意味で私は「ウー マン・イン・モーション」(躍動し続ける女性)で、このままのスタンスで歩み続けたいと思っています。この 道に同行してくれる人すべてに感謝します。皆さんの中に私の古くからの友人がいますね。人生を歩む には、友人が必要です。ありがとうございました」。

 

 

About Susan Meiselas スーザン・マイゼラスについて
1948 年米国ボルティモア生まれのスーザン・マイゼラスは、ニューヨークを拠点に活動しているドキュ メンタリー写真家で、様々な著作があります:『Carnival Strippers』(1976 年)、『Nicaragua』(1981 年)、 『Kurdistan : In the Shadow of History』(1997 年)、『Pandora’s Box』(2001 年)、『Encounters with the Dani』(2003 年)、『Prince Street Girls』(2016 年)、『A Room of Their Own』(2017 年)。 共同編集した 2 作品、『El Salvador, Work of 30 Photographers』(1983 年)と『Chile from Within』 (1990 年)は、2013 年に電子書籍として再出版されました。また、リチャード・P・ロジャースとアルフレ ッド・グゼッティと共に、『Living at Risk』(1985 年)と『Pictures from a Revolution』(1991 年)という 2 つの映画作品の共同監督を務めています。 スーザン・マイゼラスは中南米の人権に関する作品で知られており、その写真はアメリカのコレクションと 国際コレクションの双方における主要作品となっています。1992 年にはマッカーサー賞を受賞し、 2015 年にはグッゲンハイム奨励金が授与されました。また、2019 年度ドイツ取引所写真財団賞も贈 呈されています。 バルセロナのアントニ・タピエス基金博物館、パリのジュ・ド・ポーム国立美術館、そしてサンフランシスコ 近代美術館では、スーザン・マイゼラスの 1970 年代から現在までのライフワークを展示した 『Meditations』展が最近開催されました。

 


About Women In Motion 「ウーマン・イン・モーション」について

ケリングでは、最優先事項として女性のための取り組みを行ってきました。「ウーマン・イン・モーション」 を通じて、この活動は芸術界や文化業界にも広がりを見せています。変化をもたらすうえで、創造性は 非常に強い力を持ちますが、男女不平等に関しては今だ目に余るものがあります。ケリングは、カンヌ 国際映画祭のオフィシャルパートナーとして、映画界の表舞台や舞台裏で映画界に貢献する女性に 光を当てるべく、2015 年に「ウーマン・イン・モーション」を発足させました。以来このプログラムは、写真、 芸術、文学業界を含む分野に拡大し続けています。アワードは、刺激を与える人物や若く才能ある女 Press Release – July 5, 2019 性に授与されます。またトークを通じて、スクリーンの中や映画産業全般における、女性の表現につい て著名人らが意見を交わす機会を提供しています。過去5年にわたって「ウーマン・イン・モーション」は、 思考を変え、リーダーシップを発揮し、あらゆる芸術分野における女性に与えられた役割と認知を提供 するプラットフォームとしての役割を果たしてきました。

 

About Kering ケリングについて
ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー、ウォッチ製品を扱うメゾン、およびケリング アイウエ アを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループです。傘下のブランドはグッチ、サンローラン、ボッテ ガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、 ドド、キー リン、ユリス・ナルダン、ジラール・ペルゴ。シグネチャーである、«empowering imagination イマジネーシ ョンをその先へ»のとおり、ケリングは想像力を伸ばし、明日のラグジュアリーを創造することで、ブランド がその可能性を最もサステナブルな方法で実現するよう後押ししています。

 

 

About the Rencontres d’Arles アルル国際写真フェスティバルについて
1970 年に発足された写真に特化した夏の祭典。アルル国際写真フェスティバルは写真におけるクリエ イティビティあふれる新進気鋭のフォトグラファーを紹介することで国際的に知られています。毎年、ア ルルの街に点在する歴史・旧跡において 40 近いエキシビションで約 250 名のアーティストによる独自 の背景を備えた作品を展示しています。本フェスティバルは写真界での最新動向を紹介すると共に、 若手のアーティストにとっての登竜門ともなっており、写真というメディアの意義を考察する重要なイベ ントとなっています。

 

 

 

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