ケリング・グループ

「ウーマン・イン・モーション」の活動の一環として、「KYOTOGRAPHIE 2021」を支援

世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」が2021年9月18日から10月17日まで開催されます。芸術や文化の分野で活躍する女性の才能に光を当てることを目的とする「ウーマン・イン・モーション」の活動の一環として、KYOTOGRAPHIEにて開催される「MEP Studio(ヨーロッパ写真美術館)による5人の女性アーティスト展 ─ フランスにおける写真と映像の新たな見地」を支援します。この支援により、ケリングは、クリエイティビティこそが変革を生み出す最も強い力の一つであることを再確認します。

写真と映像の新たな見地

2013年にスタートした「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」は、国内外の重要作家の貴重な写真作品を、京都ならではの趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展示します。これは、過去と現在の対話を生み出すだけでなく、京都という町の二面性を明らかにするものです。KYOTOGRAPHIEは、表現手段としての写真、そして芸術としての写真の価値を高めるための多面的なフェスティバルです。

 

 

Women In Motion, KYOTOGRAPHIE, and MEP

第9回目となる本年は、「ECHO」をテーマに開催されます。これは、悲劇的な出来事が、個人の状況に応じて独特のECHO (呼応)を生み出すという考えに基づいています。このような背景から、「ウーマン・イン・モーション」は、MEP(ヨーロッパ写真美術館)のディレクターであるサイモン・ベーカー氏のキュレーションによる「MEP Studio(ヨーロッパ写真美術館)による5人の女性アーティスト展 ─ フランスにおける写真と映像の新たな見地」を支援します。本展では、日本では初公開となるフランスの若手女性アーティストのマルグリット・ボーンハウザー、マノン・ロンジュエール、アデル・グラタコス・ド・ヴォルデール、そしてニナ・ショレ&クロチルド・マッタの5名を紹介します。


この5名のアーティストは皆、ジャンルや分野の垣根を越えて、現在のフランスにおけるコンテンポラリー写真や映像作品の豊かさ、多様性、独自性を明らかにします。作品のハイブリッド性(交雑性)と、写真や映像という表現手法に対する先鋭的なアプローチが特徴的で、フランスの活発なアートシーンを体現しています。多方面で活躍する彼らに共通しているのは、物語に対する鋭敏な感覚と、虚構とそこから引き出される現実との境界線を曖昧にするセンスです。

 

本展は2021年9月18日から10月17日までHOSOOギャラリー にいて開催されます。

3 questions to Simon Baker, MEP Director

3 questions to Marguerite Bornhauser, Adèle Gratacos de Volder, Manon Lanjouère, Nina Cholet and Clothilde Matta

マルグリット・ボーンハウザー

1989年生まれ、現在パリ在住。文学とジャーナリズムを学んだ後、アルル国立写真高等学院(フランス)で学び、2015年に同校を卒業。これまで世界各国の美術館、ギャラリー、芸術祭などで作品を発表している。写真をベースとしたリサーチに書籍出版を組み合わせた活動を特徴とし、2017年に『Plastic Colors』(Editions du Lic刊)、また2018年に『8』、2019年に『Red Harvest(赤い収穫)』(ともにEditions Poursuite刊)を出版。2021年には4冊目の著作がラ・マルティーニエール社から刊行される。フォトジャーナリスト、ポートレートフォトグラファー、ファッションフォトグラファーとしても活動し、フランス国内外の雑誌や新聞にて作品を発表している。

ニナ・ショレ&クロチルド・マッタ

映像作家/ダンサーのニナ・ショレ(1991年レ・リラ生まれ)と、美術作家/女優のクロチルド・マッタ(1991年パリ生まれ)は、2018年からユニットとしてコラボレーションを行っている。ショレとマッタの作品は、写真や映像、パフォーマンス、インスタレーションを組み合わせながら、虚構と現実の境界線を曖昧にしていく。「身体的な親密さ」を視覚的に表現するための感覚的・直観的なアプローチが、彼女らの芸術活動の中心をなしている。官能的で詩的なイメージを用いて女性の身体の表現を探究する2人は、ユニットでの共同制作と並行して、それぞれ独立したアーティストとしての活動も継続している。

マノン・ロンジュエール

1993年生まれ、現在パリ在住。パリのソルボンヌ大学で美術史の学位を取得した後、アニメーションの専門学校ゴブランで学び、2017年に同校を卒業。ロンジュエールの作品は、フランス国内はもとよりヨーロッパ各国の映像祭で上映され、エリゼ写真美術館(スイス、ローザンヌ)をはじめとするヨーロッパの重要な美術館に収蔵されている。ロンジュエールは現在、「Mémoire d’un future(未来の記憶)」という新たなプロジェクトに取り組んでいる。本プロジェクトは、CNAP(フランス国立造形芸術センター)とパリのジュ・ド・ポーム国立美術館が共同で行う「Image 3.0」の委託制作作品として進められている。

アデル・グラタコス・ド・ヴォルデール

1993年生まれ、現在ブリュッセル(ベルギー)在住。ベルギーのラ・カンブル国立美術学校で彫刻、映像、インスタレーションを学んだグラタコス・ド・ヴォルデールは、写真や映像によるリサーチにエディトリアル(出版編集)を融合させた制作を特徴とする。2018年には『Tous ces tremblements qui nous exposent (Too close is not enough) [私たちをさらけ出す、あらゆる揺らぎ(近すぎても駄目)]』を、また2019年には『Est-ce si épuisant de scruter l’invisible ? (Cartographie plurielle d’un visage) [見えないものを詳しく知ろうとするのはそんなに大変なことなのだろうか?(いくつもの顔のマッピング)]』を、いずれもSilence Edition社から出版。また進行中のプロジェクト「Hôtel Minotaure(オテル・ミノトール)」は2021年に「Vocation Prize for Visual Art」を受賞した。グラタコス・ド・ヴォルデールのリサーチに基づく活動は近年さらに拡張し、レクチャーや建築などの領域にも派生している。

MEP(ヨーロッパ写真美術館)について

パリの歴史的中心部に位置するMEPは、1996年2月にオープンした現代写真の一大拠点です。新進の才能を支援することは、MEPの重要なミッションのひとつであり、2018年には若手アーティストの初個展を開催することと若手女性アーティストの支援を目的としたスペース「Studio」を新たに設立しました。