アップサイクルとリサイクル

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サステナビリティ

アップサイクルとリサイクル

アップサイクル、リサイクル、再生はファッションおよびラグジュアリー業界を根底から変える重要な推進力となります。ケリングと各ブランドは協働とイノベーションを駆使しながら、新しく、よりサステナブルなソリューションの開発に日々取り組んでいます。
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ケリングの循環型アプローチ:協調的なソリューションを見つけ出す

アップサイクルとは、使用済みの素材をより質の高い製品に変えることです。ケリングの各ブランドは循環型アプローチを採用しており、回収やリサイクルの新たな方法を常に模索しています。また、各ブランドはNGOや協同組合と協力し、それぞれのオペレーションにおいて発生するレザーの廃棄物や繊維くずの管理を最適化する取り組みを行っています。
ケリングは、クリエイティブな分野で活動するプロフェッショナルを対象に、再利用するための廃材や端材を提供するNGO、La Réserve des Artsと2018年からパートナーシップを結んでいます。同団体はパリを中心に、また2020年からはマルセイユでも企業や文化施設から廃材や端材を回収しています。


また、ケリングは2019年からTissons la Solidaritéを支援しており、復職支援プログラムの一環として裁縫師を対象としたアップサイクル・トレーニングを展開しています。
このほかにも、プラスチックの廃棄物からナイロンを製造・供給するECONYL®社と戦略的パートナーシップを結ぶなど、意欲的な取り組みを展開しています。これにより、ケリングはナイロンを通じて100%追跡可能なサプライチェーンの中で廃棄物を再生することに成功しました。


同様の取り組みとして、例えばグッチは2020年6月に、Gucci Circular Linesの初のコレクションとなるGucci Off The Gridを発表しました。Gucci Circular Linesはグッチの循環型デザインというイノベーションに基づいて構築されたイニシアチブで、素材やテキスタイルの再生をサポートし、廃棄物を減らし、未使用の資源の使用を最小限に抑えることを目的としています。Gucci Off The Gridは、ECONYL®をはじめ、リサイクル素材やオーガニック素材、生物由来の素材やサステナブルな方法で調達された素材を使用しています。


循環するサイクルをサポートするために、ECONYL®の端材はGucci Off The Gridの製造過程で回収され、“GUCCI-ECONYL® プレコンシューマー ファブリック テイクバック”プログラムの一環として、新しいECONYL®素材にリサイクルされます。また、同コレクションで使用されたレザーの端材は、Gucci-Upプログラムの一環として回収され、アップサイクルされます。


さらに、ケリングはスタートアップ企業のWorn Againとも協力しています。同社は再利用できない織物のセルロースからポリエステルのポリマーを分離し、新しい繊維に変換するソリューションを開発しており、このプロセスはボトルやプラスチック製のパッケージにも適用できます。ケリングは2015年にこのソリューションに最初に投資した企業の1つとして、同社の循環型PETおよびセルロース製品を優先的に入手するという恩恵を受けています。
 


 

私たちの目的:より循環的な梱包資材をデザイン

2020年、ケリングは2017年から提携しているFashion for Goodが主導する複数ブランドによるイニシアチブ、The Circular Polybagのパイロット・プロジェクトの立ち上げを支援しました。これはファッションおよびラグジュアリー業界では初となる、ポリ袋の循環型ソリューションを模索する試みであり、リサイクル素材のみで作られた新しいポリ袋の製造を促進することを目的としています。このソリューションにより、ケリングはクローズドループの循環システムの構築にさらに近づくことができました。


ファッション協定の一環として、ケリングは複数の目標を掲げて取り組みを強化することを約束しています:

•    2025年までに顧客向け、2030年までに企業向けに使用する梱包から、使い捨てプラスチックを排除する。
•    2025年までに顧客向け、2030年までに企業向けに使用するプラスチック製梱包資材の少なくとも半分をリサイクル素材100%で作られたものにする。
•    ケリングのサプライチェーンにおける製品包装を最小限に抑え、認証を得たリサイクル可能な素材を使用する。
 

 

 

ケリングの最優先事項:素材の再利用

ケリングでは、ナイロン、レザー、カシミヤなど、織物やその他の原材料の廃棄物を減らし、最適化するための最もインパクトのあるソリューションを模索し続けています。その試みの一例として、廃材をリサイクルして新しい素材を作り、各ブランドのコレクションや店舗およびオフィスのデザインに使用するなどしています。


また、ケリングは素材や製品、梱包資材を効果的に再利用、アップサイクル、リサイクルする複数のプログラムに積極的に参加しています。同時に、官民一体となって関連事業の強化に取り組んでいます。ケリングは、Fashion for GoodのFull Circle Textiles Project - Scaling Innovations in Cellulosic Recyclingというイニシアチブに参加し、産業用リサイクルのインフラ開発を支援・促進しました。ファッション業界の各社が集まったこのパイロット・プロジェクトは化学反応を利用したケミカルリサイクルを柱としており、最先端の技術を活用し、コットンやコットンの混紡素材から生まれた繊維くずをセルロース系の人造繊維に作り変えることを目的としています。


ケリングと各ブランドは現在、製造工程やファッションショーから出る廃棄物や端材を回収し、リサイクルや再利用を行うためのいくつかのパートナーシップを結んでいます。イタリア、ノヴァーラにある衣料部門は、2015年から欧州の服飾学校や学術界と密接な協力関係を築いており、2019年には合計5,100メートル分の生地を9校に寄贈しました。