第72回カンヌ国際映画祭での第5回「ウーマン・イン・モーション」を振り返る

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    2019年5月23日木曜日

    第72回カンヌ国際映画祭での第5回「ウーマン・イン・モーション」を振り返る

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     ナディーン・ラバキー、エヴァ・ロンゴリア、チョウ・ドンユィ、レイナ・ブルーム、そしてステイシー・L・スミス、クラウディア・エラーは、マイケル・バーカー、カースティン・ベンソン、ジャクリーン・コーリー、アニータ・グーとともに、興味深い会話を重ね、映画界における女性の立場について自身の経験と考えを語り合いました。「

     

    ウーマン・イン・モーション」アワードは中国人女優コン・リーが受賞、ヤング・タレント・アワードはドイツの監督エヴァ・トロビッシュが受賞しました。

     

    また、特設スタジオで収録された「ウーマン・イン・モーション」はポッドキャストの新シリーズとして近日中に公開します。ゲストは、キャスティング・ディレクターのクリステル・バラス、ゴーモン社の最高経営責任者であるシドニー・デュマ、セザール賞受賞プロデューサーのマリエ=アンジュ・ルチアーニ、映画評論家ギレメッテ・オディチノ、芸能プロダクションのエリザベス・タナーです。
             
     
                

    トーク

     

    映画業界とメディアから300人以上の招待客が参加したトークの新シーズン。初回のゲストはナディーン・ラバキーでした。レバノン人監督である彼女は、人々の考え方を変えるために芸術が果たす役割について自身の経験に基づいて語り始めました。「政治が国を率いていないような混沌とした社会に暮らすと、考え方を変える必要があります。現在、まさに芸術だけが唯一の道だと思います。芸術家として、映画監督としての私たちの義務は、自らの作品を通じて、私たちが世界を変えられると信じることだと思います」また彼女は女性の平等を求める活動が功を奏し、映画業界での女性の立場に変化がもたらされると期待を示しました。“#MeTooと#TimesUpの動きが広まってから多くのことが起こりました。人々の考え方に変化が生じ、人は討論し、議論を交わすようになりました。どんな問題においても解決のプロセスをスタートさせる方法は、問題について話すこと。こうしたことが現在起こっているのだと感じます」

     

    その後、女優のエヴァ・ロンゴリアがハリウッド女優兼プロデューサー兼監督としての自らの経験を語り、映画批評家の圧倒多数が男性である問題を強調しました。「女性が作った映画に対し、男性の批評家が『意味が分からない』と評すると、それが原因で映画が失敗してしまうことになる為、女性批評家のバランスも変えていかねばなりません。そうしたバランスを求められるだけの指導的な地位になる必要がありますね』続いて女性の間で団結することの重要性も主張しました。「大事なのは、一度扉が開かれてそこへ進んだのなら、他の女性のために扉を開放しておくことだと思います。女性の撮影監督を雇うと、彼女は撮影隊にも女性を雇うと約束してくれました」最後にエヴァ・ロンゴリアは母親としての自身の経験を語り、この問題に取り組む姿勢を変えるよう映画業界に呼びかけました。「それも普通でなければいけないことだと思います。母親には付いて回ることですから!」

     

    それからバラエティ誌の共同編集長クラウディア・エラーが司会を務め、映画界における女性の立場と、メディアではそれがどのように映されているかについて討論会が開かれました。評論家や撮影、映画スタジオ内の主要な全役職に至るまで、映画産業を支えるエンターテインメント界のエコシステムに至るまで「ウーマン・イン・モーション」のテーマとして言明されるのは初めてのことでした。南カリフォルニア大学アネンバーグの研究者・教授であり、インクルージョン・ライダー(インクルージョンに関する付加条項)の提唱者でもあるステイシー・L・スミスに加え、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスの共同経営者兼共同創業者マイケル・バーカー、ロッテン・トマトの評論家ジャクリーン・コーリー、ゲッティイメージズのカースティン・ベンソン、プロデューサーのアニータ・グーも参加しました。ステイシー・L・スミスは映画業界における進歩といまだ闘い続ける必要のある闘争についての説明から討論を始めました。“今年は初めて、女性が主演もしくは助演している作品が40%を占め、運動を加速させました。上位100作品を12年間にわたり調査していますが、これは初めてのことで、いいニュースです。最高幹部についていえば、主要なスタジオにおいて女性が役職を占める割合はたった25%です。女性映画評論家の数も非常に少なく、有色人種の女性だとさらに数が減り、4%を占めるのみです”

     

    考え方にどのような変化が必要か、また監督やその他の役職において女性の場を広げる必要性を議論するなかで、マイケル・バーカーは2015年「ウーマン・イン・モーション」のトークでアニエス・ヴァルダが、自分自身を女性監督だとはっきり自覚しているが、フランシス・フォード・コッポラと同じ土俵で評価されたいと、笑顔で語っていたことを振り返りました。ステイシー・L・スミスの研究によって、この映画祭のレッドカーペットを歩く250人のカメラマンのうち、女性はわずか2人しかいないことに気づかされたと、カースティン・ベンソンは話しました。一方、プロデューサーのアニータ・グーは、より多くの女性に意図的に地位を与える活動を擁護し、そうすることで最終的に男女の平等が実現されると主張しました。「定数という考え方は一時的な解決策に過ぎません。長い歴史のなかで物事が変わらなかったので、やむを得ないことなのです」とアニータは語りました。「定数や数字への懸念はよくわかりますが、これは私たちの業界の非常に大きな問題であり、最大の問題の1つだと思います。もしそれが解決となるならば、劇的な変化も必要でしょう」と、ジャクリーン・コーリーは語気を強めました。

     

    第5回「ウーマン・イン・モーション」は女優のレイナ・ブルームによって幕を閉じ、人種差別や性差別、トランスフォビアについて語り合いました。彼女は映画における女性の存在が進化するなかで監督が果たす役割を強調し、ダニエル・レスオービッツ(カンヌ国際映画祭に出品された『Port  Authority(原題)』のプロデューサー)への感謝の言葉を述べました。「私たちは映画の話だけでなく、女性監督の勇気についても語っているのです!」女優として知名度を得るまでに体験した何年にもわたる苦悩を語ったあと、未来への自信を述べました。「幼い頃は、タイム誌はもちろんどんな雑誌でだって、トランスジェンダーの女性が今みたいに表紙を飾るなんて全く考えられなかった。今は私のような女性にも居場所があるの」

     

     

    ポッドキャスト

     

    第5回「ウーマン・イン・モーション」の一環として、ケリングはジャーナリストであるジェラルディン・サラティア製作のポッドキャスト番組を発表しました。最初のシリーズはすでに公開され、映画に身を捧げ業界を牽引する5人、アニエス・ヴァルダ、ジョディ・フォスター、サルマ・ハエック=ピノー、アイサ・マイガ、エミリア・クラークによる過去のトークのハイライトを振り返ります。ポッドキャストの第2弾は、カンヌ国際映画祭の期間中「ウーマン・イン・モーション」の特設スタジオで収録され、映画業界で重要な女性であるものの、その活躍をあまり知られていない女性のために、このような場をもうけました。このポッドキャストのシリーズは、キャスティング・ディレクターのクリステル・バラス、ゴーモン社の最高経営責任者であるシドニー・デュマ、セザール賞受賞プロデューサーのマリー=アンジュ・ルシアーニ、映画評論家ギレメッテ・オディチノ、芸能プロダクションのエリザベス・タナーをゲストに迎えています。

     

    オフィシャル・ディナー

     

    5月19日の日曜日、カンヌの上の丘にあるLa Place de la Castreで「ウーマン・イン・モーション」のオフィシャル・ディナーが催されました。シェフのエレーヌ・ダローズがディナーを饗する間、フランソワ・アンリ・ピノー、ピエール・レスキュール、ティエリー・フレモーより、中国人女優コン・リーに「ウーマン・イン・モーション」のアワードが授与されました。ヤング・タレント・アワードは、2018年の受賞者カルラ・シモンによって選ばれたドイツの監督エヴァ・トロビッシュが受賞しました。


     
    ゲストには、女優のサルマ・ハエック・ピノー、コン・リー、アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、エヴァ・ロンゴリア、マチュー・カソヴィッツ、シャルロット・ゲンズブール、ガッド・エルマレ、ベアトリス・ダル、アミラ・カサール、ロッシ・デ・パルマ、ジュリー・ガイエ、エロディ・ブシェーズ、ヴィルジニー・ルドワイヤン、デボラ・フランソワ、クロティルド・クロー、エルザ・ジルベルスタイン、レイナ・ブルーム、アラン・ドロン、アヌーシュカ・ドロン、シャルロット・カシラギ、エル・ファニング、ヴァレリア・ゴリノ、アンディー・マクダウェルが出席しました。

     

    また、映画監督のナディーン・ラバキー、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、マーレン・アーデ、ベルトラン・タヴェルニエ、マイモウナ・エヌジャイエ、ヨルゴス・ランティモス、クロード・ルルーシュ、ケリー・ライヒャルト、パヴェウ・パヴリコフスキ、ロバン・カンピヨ、ギャスパー・ノエ、アーティスト/ライター/監督でもあるエンキ・ビラル、作曲家/ ミュージシャンのジャン・ミッシェル・ジャールとトーマ・バンガルテル、サンローランクリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロ、グッチ最高経営責任者のマルコ・ビッザーリ、サンローラン最高経営責任者のフランチェスカ・ベレッティーニ、モデルのトニ・ガーン、ミカ・アルガナラズ、アンジャ・ルービック、そしてインフルエンサーのカミラ・コエーリョが出席しました。                                                              

     

     

    「ウーマン・イン・モーション」について


    ケリングは、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーとして、2015年に「ウーマン・イン・モーション」を発足させ、映画界の表舞台や舞台裏で映画界に貢献する女性に光を当て、男女平等の実現に向けた取り組みを推進するためのプラットフォームを作りました。このプログラムのトークを通じて、スクリーンの中や映画産業全般における、女性の表現について著名人らが意見を交わす機会を提供しています。また、アワードは、刺激を与える人物や若く才能ある女性に授与されます。「ウーマン・イン・モーション」は発足以来、世界中に展開され、あらゆる文化や芸術分野にまで拡大しています。プログラム発足以来、50回以上のトークがカンヌで開催され、70人以上の映画産業に影響を与える人物達に自らの意見を発表する機会を提供しています。

     

     

    ケリングについて

     

    ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー、ウォッチ製品を扱うメゾン、およびケリングアイウエアを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループです。傘下のブランドはグッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、ドド、キーリン、ユリス・ナルダン、ジラール・ペルゴ。シグネチャーである、«empowering imaginationイマジネーションをその先へ»のとおり、ケリングは想像力を伸ばし、明日のラグジュアリーを創造することで、ブランドがその可能性を最もサステナブルな方法で実現するよう後押ししています。

     

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    カンヌ国際映画祭2019に関してのお問い合わせ先


    Viviana Andriani +33 (0)6 80 16 81 39 | viviana@rv-press.com
    Laurent Boyé +1 310 220 72 39 | laurent@jazopr.com
     

     

     

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