ケリングとカンヌ国際映画祭による 第 2 回‘Women in Motion (ウーマン・イン・モーション)’ 盛況のうちに閉幕

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    2016年5月24日火曜日

    ケリングとカンヌ国際映画祭による 第 2 回‘Women in Motion (ウーマン・イン・モーション)’ 盛況のうちに閉幕

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    ケリングとカンヌ国際映画祭が主催した第 2 回‘Women in Motion (ウーマン・イン・モーション)’プログラムには、10 日間の開催 期間中に映画界から多くの人が来場し、同業界における女性に関する諸問題を議論しました。2016 年の‘Women in Motion’トーク では、500 人以上の観客を集め、女性の地位、認知度、貢献、賃金格差、資金集めの難しさ、そして可能性のある解決策などの内容 が議論されました。

     

    プログラムのハイライトとして、‘ウーマン・イン・モーション’アワード授賞式が行われました。伝説的な映画『テルマ&ルイーズ』 25 周年を記念し、カンヌを訪れていた主演女優のジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドン、そしてレイラ・ボウジディ、ガヤ・ジジ、イダ・ パナハンデという 3 人の若い女性監督に同賞が授与されました。

     

     

    ‘Women in Motion (ウーマン・イン・モーション)’トーク:意識向上から行動まで

    2015 年に引き続き、今年の‘Women in Motion’トークには約 30 人の映画産業関係者が登壇、業界の女性たちが直面している問題 についての意見交換を行いました。『バラエティ』とフィガログループ(『フィガロ』、『マダム フィガロ』、lefigaro.fr)、『ELLE China』の協力 を得て、2016 年 5 月 12 日から 19 日にかけてケリングとカンヌ国際映画祭が開催したこのトークイベントには、業界から 500 人以上の プロフェッショナル、企業代表者、ジャーナリストが来場しました。第 69 回カンヌ国際映画祭に参加したゲストに加え、‘Women in Motion (ウーマン・イン・モーション)’トークには映画産業の内外で女性たちのために尽力するスピーカーを迎え、女性の地位向上に 向けた解決策が話し合われました。今年もまた大きな議題のひとつとなったのが、女性が監督した映画や女性に関する映画には資金 が集まりにくいという問題です。一方、可能性のある解決策として、女性による制作会社の設立、映画界で傑出した実績を持つ女性 たちの協力を得た教育カリキュラムの改善、採用プロセスの公平化を目指す活動のほか、新たなテクノロジーやテレビシリーズ、そして ミレニアル世代に特に人気のあるストリーミングサービスを通じて若い監督がチャンスをつかむ方法などが提案されました。

     

    • 2016 年‘ウーマン・イン・モーション’トークでは女優、映画監督、プロデューサーという肩書きを持つ ジョディ・フォスターがオープニングを飾りました。自身が監督を務めた映画『マネーモンスター』(コンペティション外)でカンヌを 訪れている同氏は映画のセットにおける女性の地位向上に大きく貢献したことや、女性たちが制作する映画のための資金が不足 していることに触れながら、自らのキャリアの経緯を語りました。「女性が映画制作に携わるようになってすべてが変わりました。 突然、現実味が増し(…)、より家族的な雰囲気になったのです。さらに、より健全になったと思います。私はこうした劇的な変化を 覚えています」 「スタジオの重役たちは、恐れているのだと思います。(…)本音を言えば、金銭的な問題なのです。芸術とビジネスが一緒の 場では、常にビジネスが優先されます」 「テクノロジーの目覚ましい進歩によって民主化がもたらされ、女性たちは大いにその恩恵 を受けています。様々な人々がこうした技術革新を利用することで、かつては決して考えられなかったことが可能になっています」

     

    • また、サンダンス・インスティテュート(Sundance Institute)事務局長のケリ・パトナム、映画監督のセリーヌ・ラトレー、 エージェントのレナ・ロンソンが、インディペンデント映画祭において女性映画監督の存在感が薄いことや、特に大規模な映画で その傾向が強いことに触れました。 「お金が絡むと、女性は場外へと追いやられます(…)。映画祭でも公平ではありません。女性監督作品は 25%にとどまり、まだ 50%にも達していないのです」 ケリ・パトナム 「すべての採用担当者が、面接官の半数を女性にするよう配慮すべきです」 セリーヌ・ラトレー

     

    • カンヌにて第 1 作目の映画『Together Now』を発表した We Do It Together チームが、‘ウーマン・イン・モーション’トークの ゲストスピーカーを務めました。創立者のキアラ・ティレシ、女優のジュリエット・ビノシュ、プロデューサーのマリアンヌ・スロット、監督 のパトリシア・リゲンという同団体の全役員が、自分たちの映画のように、公平な資金配分を訴える作品の重要性を強調しました。 女性監督による映画や女性に関する映画がより多くの観客の目に触れ、長期的には、こうした動きが世界中の女性たちの立場や 状況を変える手助けとなるからです。

     

    • このトークイベントで、カルト映画『テルマ&ルイーズ』に主演したアイコニックなスター、ジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドン が、アイデンティティの確立という観点で、個人、社会全体、そして世の中で当然とされてきた認識に対して映画が大きな影響を 与えてきたと述べました。スーザン・サランドンは、ジェンダーとアイデンティティの定義に関心が集まり、女性と男性の両方に 課せられてきた限界を考え直すというステップが一歩前進したことを嬉しく思うと話しました。ジーナ・デイヴィスは「私の団体の 調査によれば、活動家の女性たちは、自分たちにとって身近で、誰もが解決策を求めている課題に取り組み、男性からもっと受け 入れてもらえるような成果を目指しています(…)。イメージは、非常に大きなインパクトを持っています」と説明しました。

     

    • ユニフランス・フィルムズ(UniFranceFilms)代表のイザベル・ジョルダーノ、脚本家兼監督のアリス・ウィンクール、 『Divines』でカメラ・ドールを受賞した映画監督ウーダ・ベンヤミーナがホストを務めたトークイベントでは、映画の中で描写されてい る女性の姿、女性と母親にまつわる虚像、そしてその結果としてもたらされるストーリーラインに関する討論が行われました。家族 の重要性、家庭と職業上の目標を両立させることの難しさ、そして、男性に比べて女性ばかりが家族と仕事の両立を模索しな ければならない状況に対する大きな不満、さらには女性同士のより有意義な連帯のほか、多彩なトピックに関して実りある意見 交換がなされました。

     

    • 中国独自の映画市場に着目して、ケリングとカンヌ国際映画祭は『ELLE China』と提携し、中国を代表するオンライン ビデオ プラットフォーム、Youku(优酷)の副社長であるゲ・ウェイを招待し、女性がインターネットを活用してビジネスチャンスを 開拓する方法を検討しました。『Hearst Magazines China』の CEO、レナ ・ヤンがホス トを務めた トークイベン トでは、 インターネットのおかげでモデルからコンテンツプロデューサーに転身し、起業家としても成功した若い中国人女性のキャリアが 紹介されました。さらに、プライベートセッションでは、『ELLE China』が中国人女優のクリス・リーにインタビューし、キャリアや映画 における女性キャラクターの重要性について話を聞きました。

     

    • 女性を対象とするオンライン コンテンツ プラットフォーム、Refinery29 のコンテンツオフィサーであるエイミー・エメリッヒを 迎えたトークイベントには、モデル兼スタイリストを経て女優となり、映画監督としても活躍するクロエ・セヴィニーが登場し、自信の 欠如と劣等感にさいなまれ、映画監督になる決意ができずに苦しんだ経験について語りました。ファッションとメディアにおけるそれ ぞれのキャリアを通して、2 人のスピーカーは、より多くの女性たちが自己を肯定できるように、特に女性向けの雑誌において、 幅広い美の基準を新たに確立する必要があると強く主張しました。「自信がなかったせいで、監督業に挑戦することをためらい ました(…)。有名な監督や評価の高い監督、そして才能のあるアーティストたちと何度も仕事をしてきましたが、そうした経験に 3/ 4 Press Release 2016 年 5 月 25 日 よってすっかり圧倒され、恐れをなしてしまったのです。自分自身に対する感情、自分を信じる力、夢を実現させられるかどうか、 アイデアをうまく提案できるかどうか、誰かがそれを評価してくれるのか…そうした精神的な葛藤をくぐり抜けてきました。セットにいる 人々と触れ合うことすら、本当に怖かったのです」 クロエ・セヴィニー エイミー・エメリッヒは「私たちの観客が何を望み、何を求めているかを基準にすることが大切です。彼らが求めているのは、違う 視点を与えてくれるストーリーであり、最終的には、彼らが生活しているコミュニティや環境に訴えかける、もっと多様性に富んだ ストーリーなのです。それは、カメラの裏に存在する白人男性だけが実現できるとは限りません」と付け加えました。

     

    • 女性に対する暴力撤廃を目指すケリング財団が主催したこのトークイベントでは、女優、映画監督、プロデューサーであり、 ケリング財団の役員も務めるサルマ・ハエック・ピノー、監督、プロデューサー、脚本家のリザ・アズエロス、香港女性基金会会長 であるスー=メイ・トンプソン、国際支援団体 Women for Women の会長であり、テレビ番組『Nida’a Show』のプロデューサー兼 プレゼンターであるザイナブ・サルビが一同に会した日でもありました。これらのスピーカーたちは皆、女性たちのための長期的な 活動に取り組んでいます。このイベントでは、それぞれの信念や最近のプロジェクトについて触れ、映画、メディア、エンターテインメ ント産業がいかにして彼らの活動に貢献し、世界中の女性たちの生活改善を支援することができるかを説明しました。

     

    • 今年最後のトークイベントでは、 映画産業における男女平等の実現に尽力する 2 人の女性たちにスポットライトが当たり ました。EWA(European Women’s Audiovisual Network)で研究・報道・広報部長を務めるフランシーヌ・ラヴェニーと、作家に してプラットフォーム Women in Hollywood の創立者であり、ニューヨークのアテナ映画祭の芸術監督および共同創立者でも あるメリッサ・シルバースタインです。 フランシーヌ・ラヴェニーは「映画監督を目指す学生の 44%が女性です。しかし残念なことに、実際に仕事を得て、監督と して活躍する女性の割合は 24%に下がってしまいます」と話しました。「賃金格差だけの問題ではなく、女性が持つ先見の明に 対する信頼を勝ち得て、世の中の人間のうち半分は女性であるということを明確にすることが大切です。私たちの物語には意義が あり、私たちの存在もまた重要なのです」メリッサ・シルバースタインは「映画監督といえば、帽子をかぶった男性を思い浮かべる でしょう(…)。その姿はまさにリーダーシップの象徴です。ですから、リーダーシップとは何かという認識を変える必要があることを、 人々に理解してもらうような活動を進めなくてはなりません。より多くの人々に、女性も男性とまったく同じようにリーダーシップを 取れるのだと理解してもらうために」と述べました。

     

    ‘Women in Motion (ウーマン・イン・モーション)’アワード:女性たちを称えるディナーの開催

    伝説となった映画『テルマ&ルイーズ』の 25 周年を記念してカンヌを訪れた女優のジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンに、 ピエール・レスキュ―ル、ティエリー・フレモー、フランソワ=アンリ・ピノーから‘ウーマン・イン・モーション’アワードが授与されました。 ケリングの会長兼最高経営責任者であるフランソワ=アンリ・ピノーは、「ケリングとカンヌ国際映画祭のパートナーシップは、人々の日常 的な考え方や行動に大きな影響を与えた映画産業の女性たちに、より大きな発言の場を与えることを目的としています」と述べました。

    ジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンを舞台に迎え、カンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモーは「この 2 人は、カンヌ国際 映画祭の伝説の一部となっています。『テルマ&ルイーズ』に贈られた熱狂的な称賛は、決して忘れられません。この宮殿の壁は、今で もあの喝采を覚えているでしょう」と熱意を込めて語りました。

    輝かしいキャリアを持ち、社会的な取り組みで模範的な存在となっているデイヴィスとサランドンは、若く才能ある人材を支援 する’Women in Motion’ヤングタレントアワードの受賞者として、レイラ・ボウジディ、ガヤ・ジジ、イダ・パナハンデという 3 人の若い女性 監督を選びました。

     

     

    ‘Women in Motion’に関するすべてのコンテンツは 専用のウェブサイトでご覧いただけます:

    ビデオ: http://www.womeninmotion.com/fr

    写真、参考資料:http://www.womeninmotion.com/fr/mediatheque

     

    ‘Women in Motion (ウーマン・イン・モーション)’について

    ‘Women in Motion’プログラムは、映画産業のスクリーン上、また制作者側における女性の地位をめぐる議論を活発化させ、その動きを反映するように 促すことを目的としています。ケリングとカンヌ国際映画祭のパートナーシップの一環として 2015 年 5 月に発足した‘Women in Motion’は、現在カンヌ 国際映画祭の公式プログラムに欠かせないものになっています。プログラムは大きく二つの部分からなります。トークは、一人または複数のゲストが参加し て映画祭期間中に行う一連のオープン形式のインタビューで、映画産業における女性に関する諸問題について検討し、意見を交換するプラットフォーム を提供します。‘Women in Motion’アワードは、カンヌ国際映画祭の「プレジデンシャル・ディナー」の席で、毎年、象徴的な活躍を見せた人物と、前途 有望な才能をもつ人物に授与されます。

     

    ケリングについて

    アパレルとアクセサリーのカテゴリーに特化したグローバルリーダーであるケリングは、選び抜かれたラグジュアリーブランドとスポーツ&ライフスタイルブランド を展開しています:グッチ、ボッテガ・ヴェネタ、サンローラン、アレキサンダー・マックイーン、バレンシアガ、ブリオーニ、クリストファー・ケイン、McQ、ステラ・ マッカートニー、トーマス・マイヤー、ブシュロン、ドド、ジラール・ペルゴ、ジャンリシャール、ポメラート、キーリン、ユリス・ナルダン、プーマ、ボルコム、コブラ。 シグネチャーである«empowering imagination イマジネーションをその先へ »のとおり、ケリングは想像力を伸ばしていくことによって、ブランドが最も サステイナブルな方法でポテンシャルを実現するよう後押ししています。120 以上の国でビジネスを展開して 2015 年には 115 億ユーロ以上の収入を達成 し、グループ社員の数は年度末時点で 38,000 人に上ります。ケリング(旧社名 PPR)はユーロネクスト・パリに上場しています(FR 0000121485, KER.PA, KER.FP)。

     

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