ボッテガ・ヴェネタ

1966年、レンツォ・ゼンジアーロとミケーレ・タッデイによってイタリア・ヴィチェンツァにて創業したボッテガ・ヴェネタは、クラフツマンシップと創造性への揺るぎない信念を原点に、ラグジュアリー・レザーグッズに対する新たなビジョンを提示しました。重厚な金具やロゴを排した、しなやかで柔らかなバッグは、瞬く間に他ブランドとは一線を画す存在となりました。1975年には、ブランドの象徴ともいえるレザーの編み込み技法「イントレチャート」が誕生し、視覚的にも触感的にも唯一無二のアイコンとなりました。今日では、その卓越した職人技とデザイン哲学は、メンズ・ウィメンズのレディ・トゥ・ウェアをはじめ、ホームウェア、ジュエリー、フレグランスなど、幅広いカテゴリーに息づいています。 

文化的価値の継承と発信を核に据えたボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ビジョンは、コレクションのみならず、デザイン、クラフト、視覚芸術、舞台芸術など、多様な分野とのコラボレーションを通じて体現されています。2025年1月にクリエイティブ・ディレクターに就任したルイーズ・トロッターは、同年9月に英国人アーティストのスティーヴ・マックイーンと音を通じてコラボレーションし、初のショーを発表しました。卓越したクラフツマンシップを現代的なセンシュアリティへと昇華させ、実用性とラグジュアリーの完璧な調和を体現する独自の言語を築き上げています。