ケリング・グループ

セーヴル通り40番

2016年、ケリングはパリのセーヴル通り40番に本社を新設移転しました。ランドマークとしてパリ7区の中心に佇む独創的で型破りな建物は、2000年までラエネック病院として使用されていました。その類い稀な建築様式と豊かな歴史に魅了されたケリングは、グループ本社ビルへと変身させるための大規模改修に着手しました。この新社屋では、ガイドツアーを実施しています。

40 rue de Sèvres

「この場所は、大胆なラグジュアリーの形を追求し、独自の道を切り開くラグジュアリー・グループというケリングのアイデンティティを体現しています」。

フランソワ=アンリ・ピノー
ケリング会長兼CEO

 

ケリングは新本社を構える場所として、類い稀な建築様式と豊かな歴史を備えた唯一無二の歴史的建造物が建つセーヴル通り40番を選びました。4世紀近くの歴史を持つ17,200 m2という広大な建物が、大規模な改修を経てグループの新社屋へと生まれ変わりました。

ラエネック病院

パリのランドマークとして親しまれてきたラエネック病院は、貧困層を助ける「不治の病のため病院」として知られ、1632年から1937年にかけて発展してきました。1878年に正式に「ラエネック病院」に改名され、2000年に医療事業はジョルジュ・ポンピドゥー病院に移転されました。

 

荘厳な雰囲気が漂う独特の建築物は、アンヴァリッドやサルペトリエール病院と並ぶパリの歴史的建造物のひとつです。しかし、何世紀にもわたり、度重なる解体や増築、内装解体を経て、その様相は大きく変化していました。

l'hôpital Laennec
新たな命を吹き込む

 

建物の老朽化は確かに進んでいましたが、それ以上に、セーヴル通り40番は紛れもなく大きな可能性を秘めていました。ファッション関係者とラグジュアリー業界にとって聖地であるこの地で、その建築様式からはエレガンスと平静さの融合が感じられます。ケリングはその類い稀な美しさと調和に大きな感銘を受け、建物の修復と改修の最初の段階から、積極的に関わってきました。

 


この場所が持つ豊かな歴史は、困難な大規模改修を行ってでも守る価値がありました。改修プロジェクトでは、現代の建築基準を考慮しながら、元の建築様式を保つ必要がありました。歴史的建造物に指定されている部分は確実に保持し、空間一つひとつの歴史を考慮することが求められました。フランスの様々な歴史的建造物に関わってきた、チーフ・アーキテクトのベンジャミン・モートンが数ヶ月に及ぶ調査を行った後、2010年から2016年にかけて極めて複雑な改修工事が実施されました。

 


このプロジェクトを経て、かつて病院として使用された建物が、美しい正面とアーチを備えた、想像を超える美しい空間へと生まれ変わりました。あらゆるレイアウト、使用する素材、色使いに至るまで、徹底したこだわりが反映されています。今日のセーヴル通り40番は、過去と現在が共存する普遍的な調和を実現しています。そこには、共に働き、成長するための独創的かつ唯一無二の環境が整っています。

芸術、そして世界を歓迎する場所へ

 

ケリングは、新社屋として生まれ変わったこの崇高な建物をすべての人に開放したいと願っています。そこで、「ヨーロッパ文化遺産の日」にセーヴル通り40番にある本社を一般公開し、前例のない芸術とファッションの展示会を開催しています。2016年より、本社ではバレンシアガのアーカイブ作品やピノー・コレクションのアート作品が展示されています。近隣住民からパリ市民、遠方からの観光客に至るまで、来訪者数は3万人近くにのぼります。