ジノリ

1735年、カルロ・アンドレア・ジノリ侯爵は「ホワイトゴールド（白い金）」への情熱に突き動かされ、フィレンツェ近郊ドッチァに磁器工房を創設しました。ジノリ1735は瞬く間に優雅さと洗練の象徴として名声を得て、華やかな邸宅に迎え入れられました。芸術とクラフツマンシップの融合から生まれるテーブルウエアや装飾品を創り出す職人たちは、当時のクラシックな白磁とは一線を画す、鮮やかな色彩や躍動感あふれるモチーフを探求しました。現在では、ホームウエアを芸術へと昇華させ、磁器、ホームフレグランス、キャンドル、クリスタルオブジェ、カトラリー、家具に至るまで幅広いコレクションを展開しています。 

ジノリ1735の世界は、時を超えて多様な声とスタイルにより形づくられ、ヘリテージを再解釈しながら日常に芸術をもたらしてきました。イタリアの巨匠ジオ・ポンティは、幾何学的な「ラビリント」コレクションをはじめ、ブランドを象徴するスタイルを創出しました。もう一つのアイコン「コロンナ」は、1954年にジョヴァンニ・ガリボルディによってデザインされた1950年代モダニズムの象徴で、同年コンパッソ・ドーロ賞を受賞しました。「オリエンテイタリアーノ」の華やかな花々、「カテーネ」の建築的な精緻さ、ルーク・エドワード・ホールによる「イル ヴィアッジョ ディ ネットゥーノ」の魅惑的なドローイング…。ジノリ1735は磁器芸術への情熱を胸に、著名なアーティストやデザイナーとのコラボレーションを通じて創造の世界を広げ続けています。