サステナビリティ

気候変動に関する戦略

2015年に採択されたパリ協定は、世界の気温上昇を1.5℃に抑えることを最低目標として、各国政府や企業に対し地球温暖化対策を強化するよう求めています。この歴史的な課題に対応するため、ケリングの気候変動に関する戦略は科学的根拠に基づくフレームワークを利用し、サプライチェーンにおける具体的な目標を設定しています。

気候変動に関する戦略
影響を把握、分析する

気候変動に関する戦略を策定するにあたり、ケリングはまず、自社の影響を把握し、定量化するためにバリューチェーンを見直しました。ケリングは革新的なツールである環境損益計算(EP&L)を活用し、原材料の生産から製品寿命の終わりまで、自社の事業に関連する温室効果ガス(GHG)の排出量を測定しました。2019年、ケリングは製品の使用と寿命を終えた製品に関連するGHGを測定するための国際調査を実施し、データをまとめました。この結果は2021年1月に発表されました(詳しくはこちら)。


これらの情報を組み合わせることで、グループの各ブランドは状況に適した、またサプライチェーンの事情に合った取り組みを確実に展開できます。また、各ブランドのバリューチェーンにおけるGHGの排出を回避するためのエネルギー効率化プログラムの開発にもつながりました。


ケリングは、インパクトのある気候変動戦略を策定し、また真のパラダイムシフトを推進するため、科学的アプローチを選択しています。このような理由から、ケリングは科学的根拠に基づく目標(SBT)の基準を用いて、気候変動に関する方針を調整し、目標を設定してきました。
 

 

 

ケリングの目標設定

90%

2030年までに、スコープ1および2のGHGの絶対排出量を90%削減

70%

2030年までに、スコープ3のGHG排出量を 単位付加価値あたり70%削減付加価値1単位あたり70%削減

100%

再生可能な電力の年間調達量を(2015年の25%から)2022年までに100%に

Net-zero

気候変動に対して最悪の影響を及ぼすのを防ぎ、社会、経済、生物多様性に取り返しのつかないダメージを与えるのを回避するために、ケリングは2030年までにネットゼロを達成する、という目標を掲げています。このため、ケリングはGHGの排出量を最小限に抑えると共に、削減できない残りの排出量については最高水準のカーボン・オフセット基準を守ります

具体的なプログラムの実施

ケリングはこれらの目標を達成するために、以下のような施策を導入しています:

 

  • ベストプラクティスやサステナビリティに関する要件を定めた原材料および製造プロセスに関するケリング・スタンダードの実施
  • ケリングの事業におけるエネルギー効率化プログラムの策定。2019年にはこれらのプログラムを通じて、ケリングの店舗における二酸化炭素排出原単位を2015年比で30%削減することができました。
  • 全世界で使用する電力を100%再生可能に、という約束を果たすために、再生可能エネルギーへの転換を拡大。2020年12月31日現在、GHGプロトコルのスコープ1および2に含まれるすべての事業について、すでに目標の91%を達成しています。
  • 製造効率を改善するプログラムや革新的なプログラムを採用。例えば、織物工場向けのクリーン・バイ・デザイン・プログラムでは、年間12%の二酸化炭素排出量削減を実現しています。
  • ファッション協定を通じて、ファッション業界の脱炭素に役立つ取り組みやソリューションを支援すべく、同業他社と協力。

国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に加盟しているケリングは、ファッション協定の推進役として主導的な役割を担い続けており、気候、生物多様性、海洋に焦点を当てながら、業界の先頭に立って前進しています。